貞和年間(1345-1349)出羽国獄沢の住人権内正定という者が山遊びのとき、川南の山に根本が光り輝く木があるのを不思議に思い、行ってみると阿弥陀如来の尊像であったという。それよりその地に居住し尊像を祭守し、その地を長徳寺と称したという。長徳寺は文久2年(1862)寺子屋を開設。明治8年に温泉学校を寺におく。昭和27年には町内第1号の認可保育園を開設。平成24年あつみ保育園に合併となるまで続いた。
荘内札所第7番霊場である。「父母のみたまこもろう温泉寺訪ねきたりてかなしかりけり」
その長徳寺境内にあるのが、花崗岩でつくられたお釈迦様の涅槃像(寝仏)。傍らには弟子達の像もあり、大変珍しいもの。涅槃=すべての煩悩を脱し境地に入るお姿。

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